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アウトソールステッチ用に糸を準備致しました
今回は少し多めに約450足分!

麻糸をナタネ油と松脂を合わせ熱し、ドロドロになった状態のモノのなかを一定スピードで潜らせ絞り上げる事により、芯まで松脂の染み込んだ特別な糸が出来上がります

多くのコウバではポリエステル製の糸を使用されており、実際丈夫なんですが、私個人の考えでは、ポリの糸で丈夫に縫い上げたモノは結局糸でしかないのですが、この松脂の糸で縫い上げて縫い目の隙間も埋めたモノは、レザーソール等で擦り切れた場合にもソールの中を何本もの木釘が打ってある様なモノで外れにくいと考えております、もちろん縫い上げる際に高温に熱し松脂をベタベタにとかした状態で作業するので手縫いでは不可能な作業になります

今、日本でも少なくなってしまいましたが、将来的にはより貴重な技術として見直されると確信しております

今現在のポリエステル製の糸を使用したアウトソールステッチよりは、今ではほぼ見る事が出来なくなった木釘打ち機の様な感覚で使用しております
この木釘打ち機もいつか日本に持ち込みたいですね